【会員投稿】近詠短歌 3

佐藤榮征 

一 国誉(ほ)めになるれど新発田二王子(にのうじ)と 五頭(ごず)に抱かれ皐月(さつき)迎えぬ

二 真野原の落花はしきり雪のごと 交野(かたの)にあらねど迷(まよ)い子もでる

三 見晴るかす加地(かじ)の城より信実(のぶざね)ら 総勢二万西征の途(と)に

 令和六年四月十三日

【注】
一 新発田の景観。
二 交野=大坂の桜の名所。それに匹敵、加治の桜は。
三 承久の変→佐々木盛綱の長男・信実は北陸道から京都へ。この軍勢の数は北条朝時(義時次男)の率いる全軍(加地信実軍だけでなく)

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