【会員投稿】近詠短歌 1

佐藤榮征


丘を越え少年倶楽部くらぶ借りに行き 新蕎麦しんそばなるを初めて食べき
   ≪令和五年十一月二三日(木)毎日新聞・新潟県版・黒石孝先生撰≫

竹スキー囲炉裏いろりで作りし戦後の むずかししくきにあぶりぬ
   ≪令和五年十二月八日(木)毎日新聞・新潟県版・黒石孝先生撰≫

冠雪の二王子山麓にのうじさんろく白鳥は 落穂おちほついばむ心ゆくまで
   ≪令和六年壱月八日(月)新潟日報・馬場あき子女史撰≫

雪の袈裟けさまとひて釈尊微笑しゃくそんびしょうせり 藩祖の荼毘だびの場五十公野小いじみのしょう
   ≪令和六年壱月二五日(木)毎日新聞・新潟県版・黒石孝先生撰≫

・新発田市五十公野 下新保の田圃。水原(阿賀野市)の瓢湖から白鳥が遊びにきています。これは晩秋の風景。
・秕(しいな・未成熟の米穀)は白鳥の餌。好むらしい。

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